帳簿つける時間ないなあ・・
面倒臭いなあ・・・
経理担当を雇う費用も余裕がないなあ・・
多くの企業、個人事業主が共通して帳簿に対してこんな嫌悪感を持っていると思います。
しかし、外注したらお金がかかるため、自分で記帳代行をしようという人も少なくありません。
今回は記帳代行を外部委託したほうがいい5つの理由と、しなくてもいい人はどういうケースかというところをお話ししていきます。
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目次
記帳代行をアウトソーシングしないと損する5つの理由
記帳代行をアウトソーシングしないとどういった損があるの?
記帳と経費計算、申告に使う時間は年間200時間以上
売り上げの規模にももちろん左右されますが、事業者が帳簿の作成や確定申告に使う時間をざっくり計算すると、年間150時間くらいになります。(1日10分帳簿、月末に2時間売り上げと売り掛け買い掛けの計算と精査、年度末の確定申告を含む※あくまで概算)
150時間というと、労働者の月の平均労働時間とほぼ同じです。
美人秘書
この作業によって、売り上げ貢献のために使えるはずだった時間は200時間も削られているんですね。
これを10万円ちょっとで任せられるなら、時給は660円くらいの依頼になるので、任せた方がいいのはいうまでもありませんよね。
経理担当を雇うよりも安い
美人秘書
経理担当の場合、退職や休職などによって職場を離れるケースがありますね。
それを補填するためにまた人員を雇わなくてはなりませんが、採用広告費、教育コストなどがまたかかってきてしまいます。
また、人件費だけでも1人雇用するのに社保や税金を考慮すると少なくとも月に30万円はかかってきます。
記帳代行は月1万円前後、経理代行(記帳代行以外の系業務全ての外注)でも月10万円くらいから依頼が可能なので、圧倒的にコスト削減に繋がります。
節税につながる
記帳を正確に行うと、経費の漏れがなくなります。
自分で記帳をする場合、どうしても後回しにしてしまい、結果年度末の2月くらいから猛烈に記帳し始める。という経験は誰しもあると思います。
そうなると必ず経費の計算が荒くなり、計上漏れが出てくるのでその分税金が高くなってしまいます。
美人秘書
そうならないためにも、あらかじめ毎月経費の計算をして利益を出しておき、経費に漏れがないようにしておいた方がいいですね。
申告も代行してくれる業者なら、簡単な節税項目のチェックも行ってくれるので直接的に節税につながるケースは多分にあります。
記帳代行の作業の地味さは最高のストレス
貴重に時間が取られるという話はしましたが、同時にストレスも大きく降りかかります。
筆者自身事業主なので痛いほどわかりますが、記帳ってやっても一円にもならないんですよね。
それなのにほぼ毎日管理しないといけず、かつとても地味です。
仮に仕事で使う文房具をダイソーで買ったとすると
日付 | 支払先 | 金額 | 勘定項目 |
2019/07/5 | ダイソー〇〇店 | 550円 | 消耗品費 |
といった項目を記帳する必要があります。これは法律で定められている法廷帳簿の法則に則ったやり方です。
こんな地味な作業をひたすら毎日、毎月行います。地獄ですね(笑)
これは経理担当がいたとしても同じことです。
エクセルシートに毎日経費と勘定項目を入れ続けるというのは簡単ではありますが、とても地味でストレスになります。
経理部で売り上げや利益計算をしていたとしても、記帳だけは外部委託することをお勧めします。
税務調査対策に記帳の正確さが必要
事業を営んでいると一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。税務調査。
税務署が抜き打ちで事業主が正しく申告しているかチェックするというものです。
税務署から通知が来て、書類一式全てをチェックされます。最低でも過去3年間分をチェックされるのですが、実は税務署も追徴金のノルマがあるため、ほぼ確実にミスを指摘されて追徴税を取られます。
筆者の知り合いで1回の税務調査で家一軒分の追徴金(罰金)を取られた人がいました。
そういった税務調査の対策も、記帳代行会社を利用していると可能です。
こちらは基本書類を送るだけなので、記帳代行会社が経費計上しますし、申告を代行してくれる業者は税理士が税務調査の対応を代わりにしてくれることもあります。
数百万、数千万円の罰金が来る税務調査で追徴金が0だったというケースもあるので、あらかじめの対策として記帳代行会社を利用しておくといいでしょう。
自分でやった方が勉強になるは迷信
よく、自分で記帳や申告を行なった方が勉強になる!という人がいますが、これは誤りです。
理由は単純で、素人が間違った方法で申告や記帳を覚えると、そのあと毎年毎年間違った方法で申告してしまうからです。
筆者も前職で税務関係の仕事についていましたが、そういう人を本当にたくさん見て来ました。
むしろ、何もわからない最初こそ、プロに任せて記帳と申告を行い、正しい方法を学んでから自分でやる方がいいんですね。
記帳代行を外注しない方がいい3つのケース
ここまで記帳代行会社をゴリゴリ使った方がいいということをお伝えして来ましたが、こういう場合は記帳代行を使わなくてもいい!というケースもご紹介しておきます。
年間売り上げが103万円以下
年間の売り上げが103万円以下の小規模個人事業主は記帳代行をお願いしなくてもいいと思います。
ほぼ全て経費であれば、儲けはゼロなので課税されません。簡易的な申告ですみます。
また、保険外交員、電気検針員、ヤクルトレディや内職など、要するに下請け業を営む個人事業主は、売り上げ103万円以下なら家内労働者特例という制度で、経費ゼロでも非課税にできます。
美人秘書
103万円はあくまで目安なので、200万円でも経費の金額がそこまで大きくなければ利用する必要はないかもですね!
ただ、「これは経費じゃないだろ」と思っているものが意外と経費になったりするのでそこらへんは注意が必要ですが。
毎月の経費がほとんどない
売り上げ規模が大きくても経費があまりなければ記帳代行を利用する必要性はあまりありません。
もちろん工数が少なければ安く依頼できるので利用する価値はありますが、毎月計算する経費があらかじめある程度決まっていて、かつ金額も少ない場合は自分でやるのに時間もかかりません。
売り上げ規模も大きくなく、経費も少ないなら自分でやるのも1つです。
その場合は会計ソフトを利用しよう!月額1,000円〜で毎月の経費の自動仕分けをしてくれる便利なソフトです!
おすすめはfreee 。初月無料で試せるので活用してみましょう!
記帳が楽しい
あまりいないと思いますが、毎日コツコツと記帳をするのが楽しい!という人もいます。
いうまでもありませんが、毎日苦痛なくコツコツ記帳できるなら任せる必要もそんなにありません。
まとめ
記帳を自分でやろうとするととても大変ですしストレスも伴います。
よっぽど好きでもない限り、自分でやるメリットはほぼ皆無です。
自分がやる必要性のないもの、自社の社員が取り組む必要性のないものは積極的に外部に委託していきましょう!
結果的にその方が大きな利益獲得につながるはずです。
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